04 8月 2019

【論文紹介】Characterization of Sn4P3–Carbon Composite Films for Lithium-Ion Battery Anode Fabricated by Aerosol Deposition | Nanomaterials

出典:https://www.mdpi.com/nanomaterials/

Nanomaterials, 2019; 9 (7): 1032 DOI: 10.3390/nano9071032
・豊橋技術科学大学の研究者らは、エアロゾルデポジション法(AD)により、リチウムイオン電池アノード用のバインダーレスSn4P3 / C複合膜電極の製造に成功した。
・Sn4P3粒子をボールミル粉砕法を用いてアセチレンブラックと複合体を形成する。次いで、得られたSn4P3 / C粒子を、導電性添加剤または結着剤を添加することなく、衝撃圧密によって金属基材上に直接固化させる。
・ADプロセスによって製造されたSn4P3 / C複合膜は、100、200、および400サイクルでそれぞれ約730mAh/g、500mAh/g、および400mAh/gの重量容量を維持する。
・さらに、LiだけでなくNaも、同様の合金化および脱合金化反応によってSn4P3 に吸蔵および放出することができるので、Sn4P3 電極は、はるかに低いコストで次世代Naイオン電池に使用することができる。
<元記事>https://www.mdpi.com/2079-4991/9/7/1032

このような構造体を作る研究は昔から盛んに行われてきた。最近、ベンチャーに投資する企業も増えてきた。
アイディア自体は古くからあるがなかなか実用化するものが現れない。その理由を少し考えてみると他の方と違ったアイディアが浮かぶのではないだろうか。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

02 8月 2019

【ニュース】リチウムイオン電池向けシリコンアノードを開発・製造するNanoGrafが750万米ドルを授与|プレスリリース

・リチウムイオン電池向けのシリコングラフェン複合材料を開発、製造するNanoGraf Corporation(以下NanoGraf)は、フォード・GM、フィアット・クライスラーによって構成されるUSABC(United States Advanced Battery Consortium)より750万米ドルを授与された。
・この資金は、NanoGraf独自のシリコングラフェンアノード技術をより一層進化させ、$100/kWh以下のコストで350 Wh/kg (750 Wh/L)以上の電気自動車用電池エネルギー密度の達成のために活用される。
・NanoGraf製品は日本の千葉県市原市にある製造施設にてトンスケールで生産されている。
<元記事>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000047407.html
<NanoGrafホームページ>https://nanograf.com/ja/home-ja/

自動車用の電池は安全を確認する試験のひとつに燃焼試験がある。量産前に一回自動車メーカー担当者と確認してみてはどうか。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

04 6月 2019

【ニュース】テックワン、負極材で中国開拓に再挑戦  :日本経済新聞

・水を防ぎつつ、汗などの湿気を通す「透湿防水」。この機能を持つ衣料用フィルムで海外を開拓しているのが、染色加工のテックワンだ。
・スマホや電気自動車(EV)のリチウムイオン電池素材だ。17年、容量を従来の1.4倍に高められる負極材の製造技術を確立した。
・培ってきた紡糸などの繊維技術を使って素材を加工して、シリコンの粉に含まれるケイ素の粒径を小さくし、体積変動を抑えることに成功した。竹田社長は「すでに中国企業から強い引き合いがある」と話す。
<元記事>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45437640Z20C19A5FFR000/

中国は新しいものを積極的に採用する傾向が強い。材料メーカーは、中国を利用して技術を磨くのは有効ではないだろうか。
成功しなくても次の一手が見えてくる。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

08 5月 2019

【ニュース】JFEスチールと宝山鋼鉄、中国で負極材合弁視野 車載用電池向け | 日刊工業新聞 電子版

・JFEスチールグループと中国鉄鋼大手の宝山鋼鉄グループは、同国で車載用電池の負極材を製造する合弁事業の検討に入った。
・ニードルコークスを原料に使う年産能力1万トンの設備を、2020年に稼働させる構想。
・企業化調査(FS)を共同で行い、19年前半をめどに事業化の可否を判断する。
<元記事>https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00510178

EVに換算するとかなりの生産量である。これをあと3ヶ月程度で判断するというのは勇気のいることだが、競争に勝つためには必要なのであろう。
過去に自動車メーカーの言葉を信じて不利益を被った材料メーカーは少なくはない。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

26 4月 2019

【ニュース】日立製作所、日立化成を売却へ グループ再編仕上げ  :日本経済新聞

・日立製作所はグループの中核子会社で東証1部に上場する化学大手、日立化成を売却する方針を固めた。
・5月にも売却先の選定に入る。海外の投資ファンドや三井化学などが買収に関心を示している。
<元記事>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44164750U9A420C1MM0000/

一年ほど前、日立グループは子会社関連会社を半分以下にする方針を打ち出していた。その一環であろう。昨年の不祥事はこの決定には大きく影響していないと予想している。
材料系の企業を今後も売却すると思われるが、その得た資金を何に使うのか注目していきたい。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

18 4月 2019

【ニュース】ダイムラー、次世代電池の米社に出資 100億円超  :日本経済新聞

・独ダイムラーは16日、次世代電池の素材を手がけるスタートアップ企業、米シラ・ナノテクノロジーズに出資すると発表。
・シラの1億7千万ドル(約190億円)の資金調達を主導した。
・現地メディアによるとダイムラーは1億ドルで株式の10%を取得したもようだ。
・シラは2011年にカリフォルニア州で設立された。
・現在、炭素を使っているリチウムイオン電池の負極をシラが開発するケイ素系の素材に置き換えることで、エネルギー密度を約2割高められるという。
<元記事>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43826660X10C19A4000000/

ダイムラーは、現状のグラファイトのメリット・デメリットをどのように考えているのであろうか?彼らが求める性能はエネルギー密度だけではないはずであり、それを高めることで他の必要な性能に大きな影響を与える。
エネルギー密度を重視するトレンドのまま進むことは、自動車業界の発展として疑問を感じる。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

12 4月 2019

【ニュース】電池用新素材など相次ぎ実用化へ テックワン  :日本経済新聞

・染色加工を手掛けるテックワン(石川県能美市)が長年研究を重ねてきたシーズが実用化に近づいてきた。
・テックワンはケイ素を主原料としたシリコンの粉を電極に使用する。
・これまで培ってきた紡糸などの繊維技術を使って素材を加工することでケイ素の粒径を小さくし、体積変動を抑えることに成功した。
<元記事>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43578080Q9A410C1962M00/

このような処理により、プロセスが容易になるようなことがあれば興味を持つ電池メーカーはあるのではないだろうか。
繊維と無機材料の複合化は電池以外にも用途がある。このような研究をきっかけに複合化した新材料の開発が促進することに期待したい。

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

21 3月 2019

【論文紹介】Improved fast charging capability of graphite anodes via amorphous Al2O3 coating for high power lithium ion batteries – ScienceDirect

出典:https://ars.els-cdn.com/

Journal of Power Sources, Volume 422, Pages 18-24 doi: 10.1016/j.jpowsour.2019.03.027
・韓国のHanyang大学の研究者チームがグラファイト表面に非晶質Al2O3で表面改質した負極材により、急速充電能力が飛躍的に向上することを確認。
・1wt%Al2O3での表面処理黒鉛が、相当する4000mAg -1の高率放電において、約337.1mAh g -1の可逆容量を示した。これは、100mAg -1の電流密度で得られた容量の97.2%に相当する。
・Al2O3はセパレータをコーティングすることで、電解液の濡れ性が向上する。これと同じく、グラファイト上にコーティングすることで電解液の濡れ性が向上し急速充電が可能となった。
<元記事>https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0378775319302666?via=ihub

硫化物固体電池の正極表面をセラミックスでコートする。このコート技術はこのように液体の電池にも有効な結果を示す。全固体電池用に検証してきたコート技術を、液体の電池に活用してみると面白いのではないだろうか。研究対象自体が実用化しなくても、要素技術は他に転用して違った場所で花開くことが時々ある。

<弊社では、電池技術に関する調査分析、ご提案や支援を行なっております>

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

16 3月 2019

【ニュース】中国での電池材料(負極材)事業に関する合弁意向書の締結について|JFEスチール株式会社

・JFEスチール株式会社の100%子会社であるJFEケミカル株式会社と中国宝山鋼鉄股份有限公司の100%子会社である宝武炭材料科技有限公司は、中国での電池材料(負極材)事業に関する合弁会社を設立するため、同プロジェクトの事業性検証(Feasibility Study:以下FS)を行うことを決定し、3月15日、合弁意向書を締結した。
・2019年前半を目処に、必要なインフラ整備、各種インセンティブの確認も含めた事業性が確認できれば、宝鋼股份との合意を前提に、宝武炭材と電池材料(負極材)事業を共同で実施する予定。
<元記事>http://www.jfe-steel.co.jp/release/2019/03/190315.html

中国市場が不安定であるので、このようなリスクを低減する連携は有効なのかもしれない。

<弊社では、に関する調査分析、ご提案や支援を行なっております>

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp

10 3月 2019

【ニュース】日立化成 欧州で負極材 | 化学工業日報

・日立化成の丸山寿社長は、リチウムイオン2次電池(LiB)負極材の生産拠点を欧州に設ける構想を明らかにした。
・負極材トップメーカーである同社は茨城・勝田工場で増産を続けてきたが、電気自動車(EV)をはじめとするエコカー市場の拡大に対応するには海外生産が必用と判断した。
・欧州では韓国電池大手も増産投資を行うなど、LiB市場が急速に拡大している。
<元記事>https://www.chemicaldaily.co.jp/日立化成 欧州で負極材/

日立化成は昨年の問題を挽回していくことを考えているかもしれない。
今後、CO2排出規制のトレンドを考えると一番電動化を推進しないといけないのは欧州である。EVの販売台数ではなくCO2排出量に着目していけば投資判断は若干しやすくなるのではないだろうか。
材料ではないがGSユアサも欧州に拠点を置くことを発表している。

<弊社では、電池に関する調査分析、ご提案や支援を行なっております>

お気軽にご連絡ください。
●会員向けの購読依頼
まとめサイト担当:comment_x (at) arm-tech.jp
●電動化およびエネルギー関連の商品・サービス、電池戦略に関するご相談
大木:Hideki.Oki (at) arm-tech.jp