10 7月 2019

【論文紹介(オープンアクセス)】The Cell Cooling Coefficient: A Standard to Define Heat Rejection from Lithium-Ion Batteries

出典:http://jes.ecsdl.org/

J. Electrochem. Soc. volume 166, issue 12, A2383-A2395 doi: 10.1149/2.0191912jes
・急速充放電等によるセルの発熱による温度勾配は、電池内の局所的な劣化を進行させる。
・著者らは電池寿命や安全性に関連するセルやパックの放熱速度を定量化する新たな指標”セル冷却係数(CCC)”を提案した。
・このCCCは、セルデザイン、フォームファクタ、または内部材料に依存しないため、それらの異なるセルを比較することができ、それらのセルやパックの熱マネジメントの設計が容易になる。
・この新しい測定基準の詳細、測定方法がオープンアクセスの本論文で紹介されている。
・今後、セルのスペックシートにこの指標が加わることで、アプリケーションの開発等にも競争力が増すと期待される。
<元記事>http://jes.ecsdl.org/content/166/12/A2383

面白い試みではないだろうか。
各社の電池に温度依存のセル冷却係数を定義してあげると、単一のプラットフォーム上のそれらを使いこなすことにつながるかもしれない。
このような設計を考える上で重要なポイントを見抜くのはイギリス人は得意なのかもしれない。半導体設計のARMもイギリス発祥であった。
自動車産業のプラットフォームビジネス化(電動車のプラットフォームのことではありません)が加速していく。テスラのように車両OSであったり、パック設計ノウハウを蓄積するようなレイヤーの会社が主導権を握るのではないだろうか。

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10 7月 2019

【ニュース】EV向けレアメタル確保に道 豪鉱山開発 日本に参加打診、年内にも判断 – SankeiBiz

・オーストラリアの鉱山開発のクリーン・テック・ホールディングスが、希少金属(レアメタル)鉱山開発の権益をめぐり、日本企業に参加を打診していることが8日、分かった。
・電気自動車(EV)向け充電池の原料に用いられるニッケルやコバルトに加え、EVの軽量化につながるスカンジウムの生産も見込まれる。
・日本側にとっては新たな権益獲得の道が開かれた形で、年内にも最終投資判断する。
<元記事>https://www.sankeibiz.jp/business/news/190709/bsc1907090500001-n1.htm

オーストラリアには積極的に中国企業が投資を続けてきた。「参加を打診」ということは・・・・
鉱山は当たり外れがある。

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10 7月 2019

【ニュース】LiBスクラップ値崩れ | 日刊産業新聞

・リチウムイオン電池(LiB)スクラップの取引価格が値崩れしている。
・昨秋からの中国の輸入停止で市中に滞留していた上に、ここにきてステンレスメーカーなど国内需要家の購入抑制によって電池スクラップも荷詰まりを起こし、ニッケルやコバルトの含有量に対する掛け率は従来より2―3割ダウン。
<元記事>https://www.japanmetal.com/news-h2019070889398.html

ニュースでも大きく取り上げられているようにプラスチックなどのリサイクルを中国などの海外に頼ってきた。
循環型の持続可能な社会を取り上げる際に資源やCO2排出に注目が集まるが、リサイクルする過程も含めて考えた時に大量のLIBを使用することは本当に目的を達成できるのかは疑問である。

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10 7月 2019

【ニュース】化学大手、全固体電池部材開発へ コバルトフリー正極材など | 日刊工業新聞

・化学大手は全固体リチウムイオン電池用部材の開発に相次ぎ乗り出す。
・住友化学はレアメタル(希少金属)のコバルトを使わずに高耐電圧の正極材を開発する。
・宇部興産は大阪府立大学と共同で固体電解質の基礎研究に着手する。
・三菱ガス化学は20年までに錯体水素化物を使った固体電解質を開発する。
・昭和電工は液系電池向けだが、全固体電池に転用可能な導電助剤や正極集電箔の顧客評価を始めた。
・2020年代前半に車載用で全固体電池の実用化を目指すトヨタ自動車を筆頭に、国内外で開発が急ピッチで進む。
<元記事>https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00476959

固体電解質を利用して負極材料、特にLi金属を使いこなす技術が海外中心に盛り上がっている。ここでは、high-NiやLNMOの事例などについて取り上げている。
他にも二次電池に関わる技術は取り組まれているのに、なぜメディアは全固体ばかり取り上げてしまうのであろう。こういう偏った情報が提供される時は、意外な技術がブレイクスルーを起こして差別化できるチャンスなのかもしれない。

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10 7月 2019

【ニュース】田中化学研究所、電池正極材中間体を増強 年産能力1万4400トン増 | 日刊工業新聞

・田中化学研究所は車載用リチウムイオン電池の需要増に対応し、電池正極材用中間体の生産で追加増強を決めた。
・投資額は約80億円で、年産能力を1万4400トン増やし、2020年6月に稼働を予定する。
・すでに先行中の増設工事と合わせ、21年3月期に中間体の年産能力は約5万トンとなる。
<元記事>https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00498197

技術革新の一つとして、中間体の合成方法や原料に注目してみるのは面白いかもしれない。性能向上のためにちょっと複雑な工程を経て作られる。また、刺激性の強い化学溶剤を使用する。
需要が伸びている今だからこそ、改良技術を投入するチャンスである。

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